【男女別で解説】「早く結婚したい!」その気持ち、正常?結婚を焦る心理と冷静になる方法
【記事公開日】2025/3/17
【最終更新日】2025/3/17
目次
20代も中盤に差し掛かると、周りの友達や地元の知り合いが続々と結婚するようになって「早く結婚したい!」と焦ってしまうかもしれませんね。
こうした結婚を焦る気持ちは、あなただけのものではないかもしれません。今回は、男女別に結婚を焦る心理を解説した上で、冷静に結婚を考える方法を紹介します。
結婚を焦る心理
結婚を焦る心理とは、どんな要因があるのでしょうか。これは男女で異なる場合があります。それぞれの心理を詳しく見ていきましょう。
男性の結婚心理
まず、男性が結婚を意識する瞬間や、結婚を焦ってしまう心理について解説します。
仕事と結婚のプレッシャー
男性は、社会に出ると「仕事」と「結婚」の両面でプレッシャーを感じることが多くなります。「仕事もプライベートも充実させたい」「一人前の男として認められたい」という心理が働くためです。
特に、仕事で一定の成果を上げると、次は結婚を意識し始める傾向があります。平社員から役職付きに変わったり、ある程度ボーナスなどを自由に使えるようになったりしてくる頃が、1つの潮目といえます。
社会的な期待と男性心理
男性は、社会構造的に「結婚」のプレッシャーを感じやすい傾向にあります。男性は女性よりも遠慮なく「結婚はまだ?」「いい人いないの?」と聞かれやすく、素直な人ほど、期待に応えなければならないという強迫観念に駆られてしまいます。さらに、周りの友人が結婚し始めると、ますます焦りを感じることもあります。
彼氏としての結婚願望
恋人をより幸せにしたいからこその結婚という考え方もあります。
「大好きな彼女とずっと一緒にいたい」「この先も一緒に人生を歩みたい」という純粋な気持ちからや、「彼女に幸せな家庭を築いてほしい」「彼女を安心させたい」という優しさの心理から、結婚を真剣に考えるようになります。
女性の結婚心理
ここからは女性が結婚を焦る心理を深読みします。女性には、男性とは異なる視点や価値観が存在します。
妊娠適齢期と高齢出産のリスク
まず女性は、男性に比べて本能的に「妊娠・出産」に対するタイムリミットを強く意識しやすい傾向にあります。
そのため「子どもが欲しい」と考える女性ほど、結婚を焦ってしまう傾向があります。年齢を重ねるにつれて、高齢妊娠・高齢出産への不安も大きくなり、焦りの原因となります。
独身の寂しさと結婚への憧れ
独身生活が長くなると、孤独感や寂しさを感じ、結婚への憧れが強くなることもあります。
感動的なプロポーズに、華やかな結婚式、温かい家庭、可愛い子どもたち、新居、団欒…。独身の女性はこれまで見てきたドラマや漫画、周りの知人や友人などの影響で、「結婚=幸せ」というイメージを持ちやすく、結婚生活に対して理想を抱きやすい傾向にあります。
結婚生活への期待と不安
「経済的な不安を解消したい」「家事や育児を分担したい」「一人で生きていくことに不安を感じる」という理由から結婚を望む女性もいます。結婚生活に対して「安定」「安心」といったイメージを持っているため、結婚することでこれらの不安を解消したいと考えています。
焦って結婚した場合のリスク
しかし!ちょっと待ってください。焦って結婚すると、後々後悔することになるかもしれません。ここでは、焦って結婚した場合に起こりうるリスクについて解説します。
結婚後価値観が違いすぎることに気づいた
結婚生活は、生活習慣や金銭感覚、将来設計など、現実的な問題と向き合っていかなければなりません。結婚前は気にならなかった些細なことでも、共同生活を送る中で価値観の違いが浮き彫りになり、「こんなはずじゃなかった…」「価値観が違いすぎる…」と後悔するケースもあります。
子供の有無で意見に相違があった
「子どもは結婚してから考えよう」と考えているカップルが多いですが、結婚後、いざ子どもについて話し合う段階になって意見が食い違うケースも少なくありません。どちらかが子どもを強く希望している場合、あるいは欲しい子どもの人数が違う場合、深刻な問題に発展する可能性もあります。
家の間取りや家計とセットで考える必要もあるため、夫婦喧嘩につながりやすくなります。
周囲からの同意を得られなかった
結婚は、親や親戚、友人など、周りの人たちを巻き込むイベントです。周囲の理解や協力なしに結婚生活を円満に続けることは難しいでしょう。
特に、親からの反対を押し切って結婚した場合、後々関係が悪化する可能性もあります。
将来の目標を共有できていなかった
「結婚」はゴールではなく、新たなスタート地点です。結婚後、どのような人生を送りたいのか、どのような未来を築きたいのか、結婚前にしっかりと話し合っておく必要があります。
将来の目標が共有できていないと、結婚生活がすれ違いの原因となることもあります。出世コースを邁進したいのか、フリーランスで自分の好きなように働くか、あるいは海外移住、起業…人生の選択肢が広い時代だからこそ、自分の理想の人生と、避けたい人生についてははっきり明言しておきましょう。
現実的に結婚を考え、冷静になる方法
焦る気持ちを抑え、冷静に結婚を考えるためにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な方法を4つご紹介します。
お互いの価値観の確認
まずはお互いの価値観をしっかり知ることです。金銭感覚、仕事観、家族観、人生観など、お互いの価値観を理解し、尊重し合える関係性を築くことが大切です。結婚前に、時間をかけてじっくりと話し合い、お互いの考えを共有しましょう。結婚相談所でも、こうした項目について成婚前に話すことをお勧めする場合があります。
第三者に相談する
親や友人、仲人、結婚相談所のカウンセラーなど、客観的な意見を聞くことで、冷静に自分自身を見つめ直すことができます。一人で悩まず、信頼できる人に相談してみましょう。
将来の目標をすり合わせる
結婚後どのような人生を送りたいのか、将来の目標を共有しておくことが大切です。仕事は時短なのかフルタイムなのか、あるいは専業主婦になるのか。そして子育て、教育をどうしていくか。また、住居、老後など、数十年単位の将来像をどうしていきたいか。一緒に具体的なイメージを描き、希望をすり合わせましょう。
結婚後の人生と仕事のバランスを予測する
家庭には家事、育児、仕事など、さまざまな役割があります。結婚後も仕事を続けるのか、それとも退職して家庭に入るのか、お互いの希望を踏まえながら、結婚後の生活を具体的にイメージしておきましょう。
まとめ
「早く結婚したい!」という焦る気持ちは、誰にでも起こりうる感情です。しかし、焦って結婚すると後悔する可能性もあります。まずは、なぜ結婚したいのか、自分の気持ちを整理し、冷静になることが大切です。今回ご紹介した内容を参考に、お互いのミスマッチが起こらない後悔のない結婚を実現してください。

望月 昭男
サンマリエ結婚カウンセラー(仲人)
カウンセラー歴25年