恋愛か友情か?感情の違いを識別する7つのチェックポイント
【記事公開日】2025/2/14
【最終更新日】2025/2/14
目次
結婚を視野に入れ婚活を頑張っているけれど、恋愛経験が少なく、恋愛感情がよくわからない…。そんな悩みを抱えていませんか?
自分の感情が恋愛なのか友情なのか分からず、婚活で出会う人にどう接すれば良いのか迷うこともあるでしょう。好きなのに友達のような関係になってしまい発展しない、という失敗をすることもあると思います。
この記事では、恋愛感情と友情の違いを明確にし、自分の感情を分析するための7つのチェックポイントを紹介します。具体的な状況や感情の動きから、あなたの本当の感情が見えてきますよ。ぜひご覧下さい。
恋愛感情と友情の基本的な違い
恋愛感情と友情はどちらも大切な人間関係ですが、その境界は曖昧で、なおかつ性質は異なります。
恋愛感情の定義
恋愛感情とは、特定の異性に対して抱く特別な好意や愛情のことです。
一般的には、相手を自分だけのものにしたいという「独占欲」、相手のことを常に考えてしまい、特別視する「執着」。あるいはドキドキしたり顔が赤くなったりなど、見た目に出ることもありますし、他の人と比べて距離を近づけたくなる、逆に近づくことができなくなるなど、性格や行動に出る場合もありますよね。
こうした反応が出る場合、もしかしたら恋愛感情なのかもしれません。
友情の定義
一方、友情とは、互いに信頼し合い、支え合い、共に楽しい時間を過ごすことができる関係性を指します。恋愛感情との大きな違いは、
長期的な視点で、互いに信頼し合える「信頼関係」や「相互関係」があり、相手の価値観や考え方を尊重し、理解し、困った時に助け合える「安心感」をもった付き合いをする傾向にあるという点です。
友情は、恋愛感情のような強い情熱や独占欲は伴わないものの、深い精神的なつながりを基盤とした、安定感のある関係性と言えるでしょう。
また、恋愛を経て結婚した夫婦の場合、恋愛時代の緊張感がある関係から、友人のような精神的に助け合える仲間のような関係に徐々に変わっていく場合があります。
恋愛と友情の境界線
「男女の友情は成立するか?」これについては、肯定する意見と否定する意見に分かれ、議論が絶えませんよね。あなたはどちら派でしょうか。
結論は分かりません。実際のところ、恋愛感情と友情の境界線は非常に曖昧です。お互いに好意はあっても、幼稚園からの幼なじみだと恋愛関係に発展しない場合があります。逆に、激しい恋愛感情から交際して、その後に別れたあとでも、友情は続くというケースもあります。
この辺の事情に複雑さが加わり、人間関係などの外的要因が加わると、本当の自分の気持ちというのはわからなくなっていきます。
自分の感情を分析する方法
自分の感情が恋愛なのか友情なのかを見極めるためには、あなた自身の感情の変化を注意深く観察し、分析することが重要です。ここでは、具体的な方法と、感情の変化に気づくためのポイントを解説します。
日々の感情を記録する
自分の感情を客観的に理解するためには、日記やメモなどを活用して、日々の感情を記録することをおすすめします。例えば、
- その日の出来事:相手と何をしたか、どんな会話をしたか。
- その時の感情:どんな気持ちになったか。嬉しかった、楽しかった、不安だった、など。
- 感情の強さ:その感情がどの程度強かったか。1~10の数値で表したり、天気になぞらえたりして示す。
- 考えたこと:その感情を通して、どんなことを考えたか。
などを記録してみましょう。定期的に記録を振り返ることで、自分の感情のパターンや傾向が見えてくるはずです。
感情の変化に気づくポイント
自分の感情の変化は、普段なかなかわからないもの。感情の変化に気づくためには、以下のポイントを押さえてみましょう。
- 身体的な変化:心拍数の増加、呼吸の変化、顔が赤くなる、汗をかく。
- 思考の変化:日常の思考や心配事の増減、相手のことばかり考えてしまうなど。
- 行動の変化:普段とは異なる行動をとるようになる。例えば、相手の好きなものを調べたり、相手の趣味に興味を持ったりするなど。
- コミュニケーションの変化:言葉遣いやコミュニケーションの頻度が変わる。積極的に連絡を取るようになったり、逆に緊張してうまく話せなくなったりする場合も。
- 相手との関係の変化:距離を置きたくなったり、逆に親密さが増したりするなど。
- 感情の起伏:感情が不安定になり、相手の言動に一喜一憂したり、連絡が来ないと不安になったりする。
相手との関係性を見極める
自分の感情を分析するだけでなく、相手との関係性を客観的に見極めることも重要です。ここでは、異性との関係で注意すべきポイントと、恋愛対象になるかどうかのチェックポイントを解説します。
異性との関係で注意すべきポイント
異性との関係を良好に保ち、誤解を避けるためには、次の4つのポイントに注意しましょう。
(1)自分の気持ちや意図をはっきりと伝えること(2)相手の気持ちや状況を尊重し、理解しようと努めること(3)重要な話をするときは場所を選ぶこと。(4)相手の言葉や行動の真意を確認すること。この4つです。
まず、自分の感情ははっきり伝えましょう。曖昧な態度は誤解を生みます。その上で、相手の話に耳を傾け、共感し、尊重することで、信頼関係を築けます。
重要な話をする際には、場所選びも重要です。二人きりで落ち着いて話せる場所を選びましょう。相手の言動の真意がわからない場合には、直接確認することが大切です。憶測や思い込みは、誤解やトラブルの原因となります。
恋愛対象になるかどうかのチェックポイント
相手が恋愛対象になるかどうかわからない時は、以下のチェックポイントを参考にしてみてください。
□相手の価値観に共感できるか?
□一緒にいることで安心したり、幸福感をもったりするか?
□相手を信頼できるか?
□相手の人間性や性格に魅力を感じるか?
□将来的に一緒に生活しても良いと思えるか?
□生理的に無理な部分がないか?
結婚を視野に入れた恋愛の場合は、まず「安心感」「自然体」という感情を重視しましょう。そのためにはお互いに安定した精神状態で過ごせることが大切です。相手が約束を守る、正直であるなど、信頼できる人物かどうかを見極めましょう。
自然体でいられる相手であれば、恋愛対象として考えることができます。
また、相手との生活を具体的に想像してみて、違和感がないか確認しましょう。キスやハグなどのスキンシップに抵抗がないか、相手の体臭や癖などが気にならないか、正直に自分と向き合ってみると、より恋愛感情の解像度が上がるかも。
アセクシュアルの恋愛感情
近年、性的指向の一つとして「アセクシュアル」が注目されています。ここでは、アセクシュアル特有の恋愛感情、アセクシュアルの人との恋愛をする場合について解説します。
アセクシュアルとは
アセクシュアルとは、他者に対して性的な魅力を感じない、または非常に低い人々を指します。この性的指向は、恋愛感情の有無にかかわらず、性的欲求を持たない状態を特徴としています。しかし、まだ広く理解されているわけではなく、その認知度は低い状況です。
アセクシュアルの恋愛に対する考え方
アセクシュアルの人々は、性的な欲求は低い、または無いものの、恋愛感情を抱くこともあります。
ただし、その恋愛感情の形は人それぞれであり、必ずしも従来の恋愛関係に当てはまらない場合もあります。例えば、性的な関係を持たないパートナーシップや、友情以上の親密さを持つ関係など、多様な関係性が存在します。
アセクシュアルの人々にとって、恋愛とは必ずしも性的な行為を伴うものではなく、精神的なつながりや、愛情、信頼関係を重視する傾向があります。
アセクシュアルの人との恋愛
アセクシュアルの人との恋愛においては、以下のような問題点に直面することがあります。
- 身体的な接触に対する意味合いの違い:アセクシュアルの人は、性的な接触に対して抵抗感を持つ場合があります。
- 社会的な誤解や偏見:まだ広く理解されていないことから、周囲から誤解されたり、偏見を持たれたりすることがあります。
これらを乗り越えるためには、相互理解が不可欠です。お互いの価値観や考え方を尊重する姿勢がポイント。まずはお互いにしっかり話し合ってみてください。
恋愛感情の有無チェックポイント
最後に、自分の感情が恋愛感情かどうかを判断するための、具体的なチェックポイントを紹介します。以下の項目に多く当てはまるほど、恋愛感情である可能性が高いと言えるでしょう。
□別れてすぐ会いたくなる:相手と別れた後、すぐにまた会いたいという気持ちが強くなる。
□一緒に生活したいと思う:相手との将来を具体的に想像し、一緒に生活したいという願望を抱く。
□接触に嫌悪感がない:相手とのスキンシップに抵抗がなく、むしろ心地良さを感じる。
□ふとした瞬間に相手を思い出す頻度が高い:日常生活の中で、ふとした瞬間に相手のことを思い出す。
□自分を特別視してほしい:相手にとって特別な存在でありたい、他の人とは違う扱いをしてほしいという願望がある。
まとめ
恋愛感情と友情の違いは曖昧で、わからないと感じることもあるでしょう。まずは自分の感情を分析してください。
この記事で紹介したチェックポイントもその1つの助けになります。自分がいま抱いている感情が何かがわかれば、きっと1歩踏み出すハードルも低くなるはずです。

再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中