25歳で結婚する必要はある?モヤモヤする心理や思考を整理!
【記事公開日】2025/1/16
【最終更新日】2025/1/16
目次
25歳という年齢は、人生における大きな転換期の一つと言えるかもしれません。徐々に「周りが結婚し始めた」「親から結婚に聞かれることが増えた」といった声を聞く機会も増え、年齢的にバッチリ大人になってしまったことに対する漠然とした焦りや不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、結婚に対してモヤモヤする心理、そして今後の人生を考える上で大切なことを掘り下げて、25歳で結婚する必要があるのかどうか解説します。
25歳の結婚事情
結婚を考える上で大切になるのが、「本当に周りはみんな結婚しているのか?」ということ。結婚の時期はその人の考えや地域柄、仕事や学歴によって変動します。同年代の結婚事情をちゃんとしたデータをもとに見ていきましょう。
総務省の国勢調査によると、女性の25〜29歳までの未婚率は65.8%、男性も25〜29歳までの未婚率は76.4%となっています。このデータからわかるのは、25歳で結婚している人は約3人に1人と少数派であり、決して「結婚しなければならない」という年齢ではないということです。25歳はまだまだ人生の序盤。結婚以外にも時間を使いたいことがある年代だからこそ、このような結果が出ていると思われます。
参考:婚活・結婚おうえんネット
25歳で結婚する必要はある?
25歳で結婚することには、メリットとデメリットの両面が存在します。それぞれの側面を客観的に見ていきましょう。
将来的に子供が欲しいならベストなタイミング
一般社団法人日本生殖医学会によると、女性は20代が出産に最も適しているとしています。若いうちに結婚して子育てを始めることで、健康な子供を授かりやすいという生物学的なメリットがあります。また、体力面でも、若い方が育児の負担に耐えやすいと言えるでしょう。
参考:女性の妊娠・分娩に最適な年齢はいくつくらいですか?
しかし、医学の進歩により、30代、40代で出産する事例もあり、年齢だけが全てではありません。例えば皇室の秋篠宮妃紀子さまは、39歳で悠仁さまをご出産されています。自身の健康状態やライフプランと照らし合わせて考えることが重要です。
親からのサポートが得られやすい
若くして結婚することで、親からの経済的なサポートや精神的な支援を受けやすいというメリットもあります。親世代がまだ働いているうちに結婚し、孫の顔を見せることができるため、親子関係がより強くなるケースもあります。
しかし、親からのサポートを期待しすぎるのは禁物です。経済的にも精神的にも自立した上で、親との良好な関係を続けることのほうが大切です。
キャリアの損失になる可能性がある
25歳で結婚をするデメリットとして、キャリア形成の途中であることが挙げられます。
特に女性の場合、出産や育児でキャリアが中断しやすく、その後の職場復帰に際して不利になる可能性もあります。最近では、「働き方改革」で育休制度や時短勤務などの子育てと仕事を両立するための制度が整ってきていますが、職場環境や個人の状況によって、キャリアへの影響は異なります。
自由時間が減る
結婚すると、自由に1人で遊びに行くことが難しくなりますよね。出産をするならなおさらです。家事や食事のタイミングなど、相手のタイミングとすり合わせる必要が出てきます。独身時代のように自分のペースだけで生活することが難しくなるため、ある程度の我慢や譲り合いが必要となります。
しかし、パートナーとの共同生活を通して、新たな喜びや発見があることも忘れてはなりません。
結婚に対してモヤモヤする心理
25歳前後で結婚に対してモヤモヤする背景には、様々な心理的な要因が絡み合っています。
友人が結婚し始めた
周りの友人が次々と結婚を発表すると、「自分も結婚しなければならないのではないか」というプレッシャーを感じますよね。
結婚は人生の個々のタイミングによるものであり、他人の進行速度に合わせる必要はありません。SNSなどで友人の結婚報告を目にする機会が多い現代では、このようなプレッシャーを感じやすい状況にあると言えるでしょう。
将来取り残されるのではないかという焦り
好きな人がいない、出会いがない、恋人がいない…。すると、「将来的にも結婚できないのではないか」「一人で老後を迎えるのではないか」といった不安を感じることもあるでしょう。将来への漠然とした不安は、誰しもが抱えるものです。
大切なのは、不安に押しつぶされるのではなく、今できることを実行することです。結婚の場合は「婚活」という言葉もあります。積極的に出会いの場に参加したり、自分磨きをしたりすることで、将来への不安を軽減することができます。
パートナーが結婚に乗り気でない
パートナーが結婚に乗り気でない場合、自分の中での結婚への意欲とのギャップにモヤモヤするでしょう。このような場合は、お互いの価値観や将来に対する考え方をしっかりと話し合うことが大切です。コミュニケーション不足は、関係悪化の原因となるため、率直な気持ちを伝え合うことが重要です。
結婚についての考えを整理しよう
結婚に対してモヤモヤする時は、立ち止まって自分自身の考えを整理する良い機会です。ぜひチャンスと捉えて頭の整頓をしましょう。
結婚しないと幸せになれないのか?
「特に男性は、結婚した方が長生きしやすい」というデータがあります。しかしそれはあくまで統計的な傾向。全ての人に当てはまるわけではありません。
参考:結婚と寿命に関する男性にとって不都合な真実!?
結婚をゴールとするのではなく、自己実現や人生の充実を目指すべきであり、必ずしも結婚をする必要はありません。結婚以外にも、仕事、趣味、友人関係など、人生を豊かにする要素はたくさんあります。自分にとって何が幸せなのかを考えることが大切です。
優先順位を明確にしてみる
結婚に対する焦りや不安を感じたら、まずは自分の中で優先順位を明確にすることが大切です。
仕事などのキャリアを優先するのか、家庭を持つことを優先するのか、それとも他に重視することがあるのか。自分の人生の方向性を定めることが重要です。やりたいことを紙に書き出す、過去の「将来の夢」をリスト化するなどして、可視化することで、考えが整理しやすくなります。
結婚はゴールではなくスタート
結婚はゴールではなく、新たな人生のスタートです。結婚後も個人として成長し続けることができるよう、パートナーと共に支え合い、互いに尊重する関係を築くことが幸せな結婚生活の秘訣です。
結婚生活は、楽しいことばかりではなく、困難に直面することもあります。お互いを支え合い、乗り越えていくことで、より強い絆を築き、メリハリのある人生を歩むことができます。
まとめ
25歳で結婚する必要はありません。結婚により「責任」は重くなり「自由」は減ります。
一方、若いうちから結婚することで、「結婚できない」という恐怖はなくなります。パートナーと支え合い、豊かな家庭を作るチャンスはより多くなります。
大切なのは、周囲の意見や社会的なプレッシャーに流されることなく、自分自身の価値観や人生設計に基づいて、自分らしい選択をすることです。
結婚は人生における重要な選択の一つですが、それが全てではありません。自分にとって何が大切なのかをじっくりと考え、後悔のない人生を送ってください。
また、必要に応じて、信頼できる友人や家族などに相談することも有効です。一人で抱え込まず、周りのサポートを受けながら、自分らしい人生を歩んでいきましょう。
再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中