結婚相談所の「成婚」って?定義や条件、退会タイミングまで解説!
【記事公開日】2024/12/20
【最終更新日】2025/1/16
目次
「結婚相談所って、入会したら必ず結婚できるの?」「成婚ってどういう意味?」
結婚相談所への入会を検討している方の中には、こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
結婚相談所は、確かに結婚への近道となりえます。 しかし、結婚相談所のサービス内容や、成婚の定義、退会タイミングなどは、意外と知られていないことも多いようです。
この記事では、結婚相談所の「成婚」の定義や条件、成婚に至るまでのプロセスをわかりやすく解説していきます。
成婚の定義
まずは結婚相談所における「成婚」の定義をお伝えします。辞書の「成婚」とはややニュアンスが異なることに注意です。
成婚とは?
辞書で「成婚」を調べると「結婚が成立すること」、と出てきますが、結婚相談所の場合はもう少し厳密です。結婚相談所における「成婚」とは、 「結婚相談所を通して出会った二人が結婚を決め、結婚相談所を退会すること」を指します。
多くの場合、 「婚約」 をもって成婚とみなされます。 つまり、入籍の有無に関わらず、結婚の意思が固まって婚約すれば、それが成婚の定義となるのです。
ただし、結婚相談所によっては、真剣交際に入った段階で成婚とみなされたり、入籍を成婚の条件としていたりする場合もあるので、事前に確認しておくことが大切です。
成婚率とは?
結婚相談所の広告などでよく目にする「成婚率」は、「成婚者数 ÷ 一定期間内の会員数」で算出されます。
この「一定期間」や「会員数」の定義は、結婚相談所によって異なります。
例えば、退会者を含めない場合や、短期間の活動で退会した人を含める場合など、様々なケースがあります。そのため、結婚相談所の成婚率を比較する際は、その算出方法にも注目することが重要です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
結婚相談所のからくりとは?成婚率の算出方法や定義を解説
成婚の条件
続いて成婚の条件を見ていきます。さまざまな結婚相談所が「高い成婚率!」というアピールを積極的に行っていますが、はたして成婚率の高さは本当なのでしょうか。
条件が分かれば実績値なのか水増しなのかも含め、「成婚」の具体的な風景が見えてくるはずです。
成婚の条件
一般的に、結婚相談所では以下の条件を満たした場合に成婚とみなされます。
- 双方が結婚の意思を確認していること
- 双方の家族に結婚の報告が済んでいること
- 婚約指輪の交換や結納など、婚約の事実が確認できること
ただし、結婚相談所では例外として、同棲や1泊以上の旅行など、肉体関係を思わせる行動が見られた場合、ただちに成婚とみなされるケースもあります。これは、結婚相談所が、結婚を前提とした真剣な交際を推奨しているためです。
当人同士が確認しておく条件
結婚相談所で成婚となった場合、退会手続きを経て、そのままご入籍という流れになります。そのため成婚となる前に、あらかじめお互いに話し合って決めておくべきことも。
例えばいつ入籍するか。カップルのなかには両親にしっかりと挨拶をしたいという方もいるため、急ぎで入籍するとトラブルを招くことも。また入籍日も、ふたりの記念日にしたり、「天赦日」など縁起の良い日にしたりという希望が出てくる場合もありますね。
そして結婚式の有無。する場合、時期や場所、規模、お互いの費用負担。そして新居や子ども、結婚後の働き方など、確認すべきことはたくさんあります。事前にしっかりと話し合い、お互いの考えを理解しておくことが大切です。
成婚するために必要な3つの心構え
結婚相談所で成婚を掴むためには、以下の3つの心構えが重要です。
1. 結婚に対する明確なビジョンを持つ
「なぜ、私は結婚したいのだろう?」「どんな結婚生活を築きたいのだろう?」という根源の部分を明確にしておくことで、婚活の軸がぶれず、理想のパートナーを見つけやすくなります。
2. 前向きな気持ちで活動に取り組む
活動がうまくいかなかったり、交際が長続きしなかったりしても、諦めずに前向きに取り組み続けることが大切です。
3. カウンセラーとのコミュニケーションを密に取る
活動で悩んでいることや不安に感じていることがあれば、遠慮なくカウンセラーに相談しましょう。 カウンセラーは、あなたの婚活を成功させるための良きアドバイザーです。
成婚までのプロセス
続いて、結婚相談所に入ってから成婚、退会までの流れについて解説します。
お見合いから仮交際へ
結婚相談所に入会後、アプリやシステムを使って相手を探します。希望条件に合う相手が見つかったら、結婚相談所を通してお見合いを申し込むことができます。
相手がお見合いOKの場合、いざ対面。お見合いは、ホテルのラウンジやカフェなどで行われることが多く、時間は1時間程度が一般的です。 場所のセッティングは結婚相談所スタッフがお互いの希望を加味して手配します。
お見合いの場でさらに話がしたいと思えたら、交際へと発展します。この段階を「仮交際」といい、何人かの相手と同時並行で緩い交際が続きます。
仮交際から真剣交際へ
お互いに結婚を前提とした1対1の交際を希望する場合、仮交際から真剣交際へと発展します。 真剣交際中は、デートを重ねながら、お互いの価値観や性格、ライフスタイルなどをより深く理解していきます。
交際から婚約へ
お互いの結婚の意思が固まったら、結婚相談所に報告します。 その後、双方の家族への挨拶、両家顔合わせを経て、婚約へと進みます。
婚約から結婚へ
婚約後は、結婚式場探しや新居探し、結婚式の準備など、結婚に向けて具体的な準備を進めていきます。 結婚相談所によっては、これらの結婚準備に関するサポートを行っているところもあります。
これで晴れて成婚となり、人生における新たな章が始まるのです。
退会タイミングの判断基準
さて、ここまで成婚について紹介してきました。
成婚すれば退会となるわけですが、必ずしも全ての会員が成婚するわけではありません。結婚相談所の退会タイミングは、大きく分けて「成婚が決まった時」と「成婚に至らない場合」の2つがありますので、ご紹介します。
成婚が決まった時
成婚が決まったら、結婚相談所を退会します。 成婚退会の手続きは、結婚相談所によって異なります。結婚相談所によっては成婚料が発生する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
成婚に至らない場合の判断ポイント
残念ながら、結婚相談所で活動しても全員が成婚できるわけではありません。 活動が長期間に及ぶ場合や、活動に行き詰まりを感じた場合は、退会を検討する必要があるでしょう。
退会のタイミングとしては、1年以上結婚相談所で活動しても手応えがなかったなどの実績ベースと、モチベーションが続かない、お金がもったいない、結婚への希望が薄れたなど心理的な事情、結婚相談所のサポート不足やスタッフの実力不足など結婚相談所サイドの原因、この3つが主な判断軸となります。
下記の「判断ポイント」を参考に、適切なタイミングで撤退する勇気も場合によっては必要です。
退会タイミングの判断ポイント
- 結婚相談所での活動期間が一定期間を超えた
- 活動に疲れてしまい、モチベーションが維持できない
- 結婚相談所のサービス内容やサポート体制に不満がある
- 経済的な事情で結婚相談所の費用が負担になった
退会後のサポートについて
結婚相談所によっては、退会後も、結婚や恋愛に関する相談を受け付けてくれる場合があります。 退会後もサポートを受けたい方は、事前に確認しておきましょう。
成婚を目指すためのポイント
せっかく結婚相談所を使うわけですから、極力成婚を目指したいですよね。最後に成婚を目指すためのポイントについて解説します。
結婚相談所を上手に活用する
結婚相談所は忙しい人でもスタッフが間に入ってさまざまな事務や作業を行ってくれるサポート力が魅力ですが、とはいえ完全に他人任せではうまくいきません。下記のポイントを心がけながら、結婚相談所をうまく活用するという姿勢が大切です。
- プロフィールはしっかり作りこむ
- プロフィールは、あなた自身をアピールする大切なツールです。 嘘や偽りなく、魅力的なプロフィールを作成しましょう。
- 無理な高望みはしない
- 条件ばかりにこだわらず、人柄や価値観を重視することで、理想のパートナーと出会える可能性が高まります。
- 活動に行き詰まったら早めに相談する
- 悩んでいることや不安に感じていることがあれば、早めにカウンセラーに相談しましょう。
- 自分のペースで活動する
- 周りと比較したり、焦ったりせずに、自分のペースで活動することが大切です。
その他、婚活応援コラム(https://www.sunmarie.co.jp/blog/)では婚活を成功させるための様々な情報をまとめています。気になる記事をあわせて探してみてください。
まとめ
この記事では、結婚相談所の「成婚」の定義や条件、成婚に至るまでのプロセス、退会タイミングの判断基準などについて解説しました。
結婚相談所は、結婚を真剣に考えている方にとって、とても有効な手段です。 しかし結婚相談所ごとに「成婚」のニュアンスは異なり、「え、これでサービス終わり?」とびっくりしてしまうところもあるかもしれません。結婚相談所ごとの違いをしっかり調べて、場合によっては店舗まで足を運び、話を聞いてみて、比較した上で結婚相談所を利用するのが大切です。
望月 昭男
サンマリエ結婚カウンセラー(仲人)
カウンセラー歴25年