結婚するのに仲人は必要?仲人の役割や頼み方
【記事公開日】2024/2/13
【最終更新日】2024/2/14
目次
婚活を進めるなかで「仲人」という言葉に出会うかも知れません。仲人とは、結婚を仲介する人を指します。出会いの段階からサポートする場合もあれば、結婚式の前に仲人を立てるよう、両親などの周りの人から言われるかも知れません。
この記事では「仲人」について、知らない、よく分からない、どう頼むべきか、誰を選ぶか?といった情報を網羅してご紹介します。
結婚するのに仲人は必要?
そもそも「仲人」は必須ではありません。結婚する際に仲人を用意するかどうかは、文化や地域によって異なります。
家によっては、仲人が両家の仲介をして、よりよい結婚生活を送るために、仲人がいたほうが良いという意見が出てくるかもしれません。その際、仲人は、結婚する二人の間に入って、両家の意思疎通や交渉を助ける役割を果たすことが期待されます。
しかし、現代の社会では仲人を用意しないことがほとんどです。「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」によると、仲人を用意するカップルは全国推計で1.9%。この数年のトレンドでも1%前後を推移しています。
参考記事:https://souken.zexy.net/data/trend2022/XY_MT22_report_06shutoken.pdf
仲人がいないことで入籍や挙式などのイベントに不具合が出ることはないため、最終的に仲人が要るかどうかは、結婚する二人と、その家族の意見が決め手になるでしょう。
仲人の役割とは?
結婚において、仲人の役割は、結婚前後の両家の調整を行うことがメインです。交渉や話し合いの場を提供し、意見の調整や妥協点の見つけ方に関してアドバイスを提供する、仕切り役として信頼性や中立性が求められる役割です。また、結婚した後も仲人との付き合いが続く場合が多くあります。
仲人と媒酌人の違い
「仲人」と「媒酌人」の意味を混在している人も一定数存在します。媒酌人を「頼まれ仲人」と呼ぶこともあるため、2つの意味合いはけっこう曖昧です。
しかし、実際は「仲人」が縁組から結婚後まで両家の仲を取り持つ役割、「媒酌人」は結婚式当日に披露宴や挙式に参列し、新郎新婦の紹介などを行う役割に分かれているため、結婚式にだけ出てくる「仲人」は「媒酌人」である場合がほとんど。覚えておいて損はありません。
仲人を頼むタイミング
仲人を頼む時期は大きく分けて2つ。「婚活を始めた段階で仲人がいる」という場合と、「挙式を前に仲人を頼む」という場合があります。
縁談の斡旋を依頼する場合
1.仲人サービスを利用する
婚活の場において、仲人サービスを使う場合があります。たとえば結婚相談所のなかには「仲人型結婚相談所」というものがあり、ここには自身の希望や価値観をもとに、相性の良い相手とお見合いをセッティングする役割のスタッフが在籍しています。
費用がかかるぶん、マッチングアプリや街コンなどで見られるトラブルや、効率の悪い出会いをスキップできるため、結婚しやすい婚活手段と言われることもあります。
詳しくは下以下の記事で紹介しています。
仲人型結婚相談所は成婚しやすい?仲人仲介型がおすすめな人・メリットデメリットを解説
2.親戚や上司にお見合い相手を紹介してもらう
親戚や上司の中には、積極的にお見合い相手を紹介してくれる人がいます。結婚を目指しているなら、こういった仲人役に依頼してみては。お互いの事をよく知る人が仲人になるため、価値観の合う人と安心して出会えます。
結婚式前に頼む場合
一方で、先述の「媒酌人」としての仲人を依頼する場合、挙式の半年~3か月前までに頼むのが一般的です。
直前の依頼では仲人側の都合がつかないこともありえるので、挙式が決まったら予め早いうちに仲人候補の方にも伝えておきましょう。
仲人は誰に頼めばいい?
仲人型結婚相談所の場合はほぼ自動で仲人が決まりますが、自分たちで依頼する場合は「仲人探し」をする必要があります。親戚づきあいが少なかったり、両家の家族構成に明るくない場合、仲人を誰に頼むべきかわからなくなってしまうことも。その際の基準としては、概ね下記の4つを考えてみてください。
経験があり信頼できること
まず何よりも、信頼できる人物を選ぶことが重要です。仲人は2人の間に入って縁談や式の調整をするだけでなく、結婚した後の付き合いが発生する場合も多いためです。
信頼できる人間関係を築いている人、仲人の経験がある人が仲人には望ましいです。信頼できる共通の友人やお互いの家族など、信頼できる人を選びましょう。
中立性がある人
仲人は、公平で中立的な立場で対応できることが求められます。どちらかの家庭に肩入れしたり、片方の家に伝えるべき話を伝えないなど、中立じゃない仲人がトラブル源になることもあります。
新郎新婦どちらとも面識がある人
仲人は、新郎新婦どちらとも面識があり、人となりを知ってくれている人がふさわしいでしょう。お互いの価値観や性格がわかっているだけでもコミュニケーションは数段スムーズになります。また、先述の中立性という観点でも共通の友人であることの価値は大きいです。
地位の高い人
家族が権威を大切にするタイプの場合、ある程度の地位がある人を仲人にした方が良い場合があります。両家で意見が食い違っている場合も、地位のある人からの意見なら聞き入れてくれる場合も多いため、お互いの家族がハードルとなり結婚が難航するようなら、ある程度の地位にいる人に頼むと良いでしょう。
たとえば地元の首長経験者や教師、経営者などに心当たりがあれば、頼んでみるのも手です。
仲人を頼む際の注意点
仲人を依頼する場合は礼儀と密な連絡が大切。仲人との関係をよく保つためにも、いくつかの注意点があることを覚えておきましょう。今回は挙式時に仲人を依頼する際の注意点について解説します。
仲人の都合を確認する
まず、仲人に頼む前に、相手の都合が良い日時や場所を確認しましょう。場合によっては相手のスケジュールに挙式を合わせたほうが良い場合もあります。
謝礼は相場通りの金額を
仲人によっては「タダでいいよ」と言ってくださる方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり謝礼は用意しておきたいものです。
相場としては10万円程度。全日本冠婚葬祭互助協会によると、仲人へのお礼は、結納金の1割程度とする場合が多いようです。そのほか、交通費等の実費が発生する場合は追加を。特に交通費はキッカリではなく、多少上乗せするほうがよいとされています。
祝儀袋は「寿」もしくは「御礼」と書かれたものを選ぶか、自分で描き込んでください。
こまめに連絡をする
また、仲人を依頼してから当日までの間、こまめに進捗を連絡するほうが無難です。そのまま放置しないこと。マナーの面でもそうですし、本番が近くなってから「やはりいけなくなった」などのトラブルを予防できます。
感謝を伝える
最後に、仲人に対しては、お礼の気持ちを忘れずに示しましょう。相手の手間や労力を惜しまずにかけてくれたことに感謝の気持ちを伝えることが大切です。結婚後も定期的な挨拶を忘れないようにしましょう。
仲人は夫婦を取り持ってくれた、いわゆるキューピッド的な立場。挙式後も関係が続く場合がほとんどなので、挙式前後だけでなく、その後も礼儀を大切に。日常で特に接点がなければ、年賀状などを送ってみてはどうでしょうか。
まとめ
結婚において仲人は必須ではありません。
しかし、縁談をまとめてくれたり、結婚式で両家を取り持ってくれたりと、より円滑な出会いと挙式ができるのが仲人を立てるメリット。せっかく仲人をどうするか考える機会があるなら、より円満な夫婦生活を目指して、検討してみるのもありかもしれません。