どこからが高望み?婚活で高望みしている男女が結婚できない理由
【記事公開日】2023/11/14
【最終更新日】2024/10/29
目次
- 高望みの基準
- 理想が現実離れしている
- 婚活市場における供給と需要
- 見栄やプライドにこだわった相手探し
- 婚活で高望みしている人が結婚できない理由3つ
- 申し込んでもOKをもらえる確率が低い
- 相性の良い相手を条件だけ見て排除している可能性がある
- 婚活が長引き、やる気をなくしてしまう
- 妥協点を見つけられなくなってしまう
- 理想と現実のギャップによる失望
- 婚活で高望みする男性のケース
- 女性への希望年齢が10歳以上年下である
- 容姿にこだわりすぎている
- 家事育児は女性の仕事。でも共働き希望
- 婚活で高望みする女性のケース
- 学歴年収職業は譲れない
- 専業主婦希望
- 現実的な婚活をするためのアドバイス
- 自分の市場価値を理解する
- 妥協点を見つける
- 申し込んでくれた相手を大切にする
- 自分に合った婚活サービスを選ぶ
- 相手の条件ではなく内面や価値観を重視する
- 結婚生活の現実を知る
- まとめ | 高望みしている人は「相手から選ばれる」婚活に方向転換を
婚活でうまく行かない場合、「もしかして、この条件って高望み?」と不安になるかもしれません。
高望みをしすぎると、いい相手に巡り合うチャンスを失ってしまう可能性が高まります。今回は、そもそも「高望み」がどういったものか、そして理想が高すぎる人が結婚できない理由について考えていきましょう。婚活に苦戦している方、必見です。
高望みの基準
自分の持つ理想が適切なものか、「高望み」に当てはまるのか、自分ではなかなか判別はつかないもの。ある程度の基準はどのようなものか、確認していきましょう。
理想が現実離れしている
現実離れした理想を叶えられるお相手は、相当限られてくるのが現実。条件で相手を絞りすぎていないか見つめ直してみましょう。
ルックス、年収、学歴などの厳しい条件
例えば、「モデル級のルックスで、年収1,000万円以上、有名大学卒の男性」や「女優のように美しく、家事万能で、常に笑顔を絶やさない女性」といった理想像は、現実的に出会える可能性が極めて低いです。
どのようなパートナーなら、自分の人生がより素敵に、幸せな家庭を築けるか、もう一度考えてみましょう。
メディアの影響で非現実的な結婚イメージをもっている
ドラマや映画、SNSなどの影響で、イケメンハイスペックとの恋愛、玉の輿エピソードなど非現実な恋愛や結婚生活を見掛けることが増えました。
でも、そのようなケースは極々まれ。憧れをもって「自分もこうやって……」と考えていると、どんどん結婚が遠のいてしまいます。
自己評価と現実のギャップ
ハイスペックなお相手を求めるなら、自分も相応の魅力が必要です。
「自分はごく普通の会社員なのに、相手には高収入を求める」「家事や育児に協力する気がないのに、相手には家庭的な人を求める」など、自身の魅力や価値観を客観的に捉えられず、自己評価と理想のパートナー像との間に大きなギャップがあると婚活も進行しづらいでしょう。
また結婚できたとしても、自己肯定感が下がったり、相手から大事にされない……というケースもあるので、一概に幸せになれるとも限りません。
婚活市場における供給と需要
婚活市場には供給と需要があります。低い供給に需要が高くては、満足した結果になることは難しいでしょう。
希望条件に該当する異性が少ない
婚活市場では、人気のある条件の相手には多くのライバルが存在します。
例えば、「高身長」「高収入」「容姿端麗」といった条件は、多くの婚活者が成婚を狙ってくるため、競争率が非常に高いです。勝ち取るには、相応の魅力や努力が必要になってきます。
自分の市場価値
成婚させるためには、自分の市場価値を知ることが大切です。どんな層に需要が高いのか、自分の持つ条件の人はどのような層にいるのか、バランスを考えてみても良いでしょう。
見栄やプライドにこだわった相手探し
友人や兄弟に自慢できる結婚相手じゃないと!といった相手探しは高望みが多く難航しがち。パートナーとは、自慢できるアクセサリーではありません。本当に求めているパートナー像はどのようなものか、振り返ってみましょう。
婚活で高望みしている人が結婚できない理由3つ
婚活で高望みなんてしたら、結婚出来なくて当たり前!そう頭ではわかっていても、実は自分もかなり高望みをしていた…という流れは「婚活あるある」です。しかしなぜ、高望みが結婚できない理由になるのでしょうか。
申し込んでもOKをもらえる確率が低い
高望みをすると、まず相手から申し込みのOKを貰える可能性が下がります。
ハイスペックな人には、自分以外の多くの人からも申し込みが来ます。そのなかで選ばれるのは難しく、仮に選ばれても、もっと良い人がいた、などの理由で自然消滅、なんてことも。
相性の良い相手を条件だけ見て排除している可能性がある
また、高望みによって、相手からのせっかくのチャンスを逃してしまうリスクも高まります。年収や身長、ルックスなど、条件をガチガチに固めて相手探しをすると、結婚後に重要な「相性がいい」異性に巡り会えないまま、辛い婚活が進むことも。
婚活が長引き、やる気をなくしてしまう
良い出会いのない環境が続くことで、婚活へのやる気は徐々に失われていきます。何度も断られたり、相手から返事がいつの間にか来なくなったり…を繰り返すうちに意欲が減退し、嫌になってやめてしまう場合もあります。
通常は数か月活動してみて婚活が進まない場合、希望条件を見直して再チャレンジする方が多いですし、カウンセラーもそういった提案をしています。しかし、中には高望みと気が付かないまま何年も婚活を続け、結果的に時間とお金の無駄になってしまった…という失敗談もあるんです。
妥協点を見つけられなくなってしまう
いざ婚活をしてみると、「理想の相手」を求めてしまい妥協することを極端に嫌う方が大勢います。
しかし、どんな素敵な人でも完璧な相手は存在しません。なにかしらの短所はあるのですから、お互いの違いを認め合い歩み寄ることが、幸せな結婚生活において重要になってきます。
理想と現実のギャップによる失望
現実には、理想通りの相手と出会える可能性は極めて低いでしょう。
しかし、理想の相手に出会えないことに失望感や焦燥感を抱いてしまうと、更に相手探しに手間取ってしまいます。
理想と現実のギャップにショックを受けるのは当然のことですが、切り替えが早いと吉です。
婚活で高望みする男性のケース
では、具体的な高望みのケースにはどういったものがあるでしょうか?まず、男性の事例から見ていきます。
女性への希望年齢が10歳以上年下である
若すぎる女性を結婚相手に希望するのは、高望みかもしれません。できれば、相手との年齢差は5歳程度までにしましょう。
実はこれには、統計的な根拠があります。国立社会保障・人口問題研究所における「未婚者が希望する結婚相手との年齢差の構成(2015年度)」によると、女性が希望する結婚相手のとの年齢差は、多くが同い年もしくは1~2歳までで、7歳以上年上でもOKという女性は全体の5.6%にとどまります。
自分よりも10歳以上年下の女性を条件にするのは、自分に特別な付加価値がある場合のみにとどめておくのが良いでしょう。ちなみに、年の差婚については、以下の記事で触れています。
【関連記事】10歳差の年の差婚はあり?年上の人を希望する人の割合やメリット・デメリットを紹介
容姿にこだわりすぎている
婚活中の男性は「相手の見た目は普通であればいい」と考える方が多いですが、男性が思う「普通」は、実は平均よりも上なことが多くあります。
例えば、芸能人やアイドルはもちろん、オフィスの受付や、秘書や広報など、目立つ女性の多くは美人です。これらの女性が「平均的」と錯覚するのは大きな間違い。希望条件が「何よりも容姿!」という男性は数多いるライバルたちに資本力、トーク力、容姿で勝負しなければなりません。
また、外見重視の男性は相手との相性が合わず、結婚にたどり着けない可能性も。「外見ばかりにこだわるのは婚活の落とし穴」ということを覚えておいてください。詳しくは下記の記事で紹介しています。
【関連記事】面食いとは?婚活中男女が知っておきたい「外見重視」の罠
家事育児は女性の仕事。でも共働き希望
共働きを希望しながら女性に家事能力を求めるのは「高望み」といえます。
総務省統計局によると、2021年の「共働き」世帯は1247万世帯、一方で「男性雇用者と無職の妻」は566万世帯となっており、過去40年ですっかり割合は逆転しました。今や、共働きは当たり前になっています。
共働き世帯としてふたりともフルタイムで働く傍ら、「女性なら料理くらい…」というのは贅沢な考え。家庭的な女性が素敵なのは間違いありませんが、女性ばかりに家事能力を求めるのは控えましょう。
どうしても家事を任せたいと考えているならば、専業主婦を希望する女性を希望条件に入れておくのがおすすめです。
婚活で高望みする女性のケース
女性は男性と違い、容姿はさほど重視していません。一方で年収や職業などのスペック面にこだわり続け、しかも妥協できない人が多数います。
学歴年収職業は譲れない
理想の相手を聞かれた際に、「MARCH以上の大学を出ていて、上場企業勤務、年収は1,000万円以上の20代」といった高スペック男性を希望する女性は年齢問わず存在します。
問題となるのは、そういったハイスペック男性に自分自身が釣り合えるかどうかです。
たとえば厚労省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、20代で年収1,000万円を超える人の割合は0.2%を下回っています。
これがどういうことかというと、日本で一番大きい飛行機「エアバスA380」(520席)すべてに男性を座らせ、そのなかの1人だけが1000万円を稼いでいるというイメージです。
逆に、そんな520人以上のなかから一番優れた女性こそ、20代年収1000万円の男性と釣り合うのではないでしょうか。自分の理想の相手を知りたい場合は「理想相手テスト」がおすすめです。
専業主婦希望
専業主婦を希望する女性は珍しくありませんが、実は専業主婦をしたいという事自体が高望みという時代が近づいています。先述のとおり、共働き世帯が1247万世帯の一方、「男性雇用者と無職の妻」は566万世帯。倍以上の開きがあり、いまなお共働き世代の比率は高まっています。
特に、育児の必要性がない女性を専業主婦として養ってくれる男性は「両親との同居」「介護の必要がある」「家事を一切しない/できない」という条件があるなど、限定的です。特に出産を前提としない結婚を考えている場合、「自立心」が婚活を成功させる強力なキーワードになるということを覚えておいてください!
現実的な婚活をするためのアドバイス
それでは、現実的な婚活をするにはどのようなことを心がければよいのでしょうか。
自分の市場価値を理解する
無意識で高望みをしていると、「申し込んだ相手には断られるのに、NGな相手からばかり申し込まれる」という現象が起こります。
そんな場合は要注意。自分の市場価値を大きく外れた人ばかりを狙っている可能性が高いです。条件をなるべくはやく見直しましょう。
妥協点を見つける
まず、結婚相手に求める条件を重要度順に並べてみましょう。
全てを満たす相手は見つけられなくても、優先順位がハッキリしているなら妥協点も見えてくるはずです。
譲れない条件を持っている方も多いですが、あまりにもその条件が多いと出会える人もどんどん減ってきます。「なぜその条件が必要なのか」を考え、本当に必要で現実的な条件を選ぶのがおすすめです。
理想的には、婚活して数ヶ月経っても希望条件のマッチングがない場合、多少条件を下げて再チャレンジという形が良いでしょう。
申し込んでくれた相手を大切にする
「自分にはどんな男性から申し込みが来ているか?」を見るのも、オススメです。自分からのアプローチがなかなか上手くいかない場合は、自分に興味を抱いてくれた方に目を向けてみましょう。
これは結婚相談所に限らず、マッチングアプリや婚活パーティでも同じこと。自分のことを気にかけてくれるということは貴重なことです。一期一会なのですから、一度会ってみたり連絡してみると良い出会いがあるかもしれませんよ。
自分に合った婚活サービスを選ぶ
結婚相談所、婚活パーティー、マッチングアプリなど、自分の性格やライフスタイルに合った方法を選ぶことが成功への近道です。1人で選ぶのが不安なら結婚相談所、いろんな人にあてみたいなら婚活パーティーなど、負担のないサービスを受けてみましょう。
相手の条件ではなく内面や価値観を重視する
これから長く続く結婚生活、大切なのは「ハイスペック」ではありません。
一緒にいて幸せで、楽しい家庭を築いていく……そのためには、相手の性格や価値観、人生観がネックです。相手選び、関係構築の際はそのことを念頭に置いておきましょう。
結婚生活の現実を知る
現実を知っておくべきなのは、結婚した後も同様です。
どんな素敵な人と結婚しても、家事分担や子育て、経済的な問題など障壁はたくさんあるでしょう。どんな時もふたりで協力して、一緒に乗り越えていける相手こそが「理想の相手」であることを忘れてはいけません。
まとめ | 高望みしている人は「相手から選ばれる」婚活に方向転換を
「高望み」は、わかっていながら条件が変えられないというタイプと、無意識あるいは経験不足から知らないうちに高望みしているタイプに分かれます。
もし、高望みとわかっていながらどの条件も外せない場合は、優先順位をつけるところから始めてみてください。
そして無意識で高望みしている場合は、自分が「選ぶ側」ではなく「選ばれる側」というスタンスで婚活してみてください。
望月 昭男
サンマリエ結婚カウンセラー(仲人)
カウンセラー歴25年
結婚相談所に入会した当初は難しい条件でお相手探しを希望していても、活動を続けるうちに「自分に見合った相手」が自然にわかってくるようになる方がとても多いです。ただ、どうしても条件を変更したくないという方がいらっしゃるのも事実です。条件範囲が狭くなればなるほど、理想が高ければ高すぎるほど、婚活が難航するのは仕方がないともいえます。広い視野と将来の家庭像をしっかりもって、婚活に臨んでくださいね。