愛されたい症候群とは?原因や特徴を詳しく解説
【記事公開日】2023/6/28
【最終更新日】2023/7/5
目次
「愛されたい症候群ってどういう意味?」「いつも恋愛の事ばかり考えちゃう自分って、もしかして愛されたい症候群?」と悩んでいませんか。
愛されたい症候群は病気ではありませんが、過剰になってしまうと辛く苦しい気持ちを抱えてしまうことも。
今回は、愛されたい症候群とは何か、特徴や原因から解説していきます。
さらに、記事の後半では、愛されたい症候群から脱却する4つの方法についてもお話しているので、参考にしてみてください。
愛されたい症候群とは
愛されたい症候群とは、周りから愛されたいという気持ちを強く感じることです。
一般的に、人は「周囲から嫌われるよりは好かれたい」と考える物ですが、愛されたい症候群の方は周りからの好意をより深く求めてしまうのです。
強く愛情を欲しているからこそ、愛情不足を感じることが多く、ネガティブな気持ちを抱えてしまう方もいます。
愛されたい症候群の特徴
愛されたい症候群である人の特徴は、以下の通りです。
● 自分自身への評価が低い
● 自分を認めてほしいと思っている
● 人からの愛情を信用できない
● 夢中になれるものに出会っていない
4つの特徴について解説していきましょう。
自分自身を愛せない、評価が低い
愛されたい症候群の人は、自分自身への評価が低い傾向にあります。
自分で自分を愛せないからこそ、自分に価値があるかどうかを人の評価に求めてしまい、強い愛情を欲するのです。
周りからどれくらい自分が好意を持たれているかによって、自分自身の存在を図る傾向にあります。
自分を認めてほしいと思っている
自分を周囲の人に認めてほしいと強く思っている人は、愛されたい症候群かもしれません。
先ほどお話したように、愛されたい症候群の人は周りの評価を基準に自分の価値を見出すので、よりたくさん認めてもらい、自分には価値があると安心したいことが多いです。
人からの愛情を信用できない
愛されたい症候群の人は、恋人などからの愛情をなかなか信じられないことがあります。
恋人から好意を伝えられても、「本気で私のことを愛してくれているのかな?」と不安になってしまい、何度も愛情を示してほしいと要求することも。
中には、その気がなくても別れ話を切り出して、相手からの愛情を確かめてしまう人もいます。
夢中になれるものに出会っていない
愛されたい症候群の人は、夢中になれるものに出会っていないこともあります。
没頭できることがないからこそ、満たされない気持ちを感じて、自分に対する周りの評価が気になってしまうのです。
愛されたい症候群の原因とされているのは?
愛されたい症候群の原因とされているのは、以下の3つです。
● 愛情不足を経験した
● 恋愛で苦しい思いをしたことがある
● 周りとの繋がりが薄い
では、3つの原因について解説していきましょう。
愛情不足を経験した
今までに愛情不足を経験した人は、愛されたい症候群になることがあります。
幼少期や成長過程で愛や承認を得られない状況だった場合、「もっと私のことを愛してほしい」と感じるのです。
その経験から、愛されたい症候群の人は、大人になっても常に愛情をもらえなければ不安になってしまいます。
恋愛で苦しい思いをしたことがある
愛されたい症候群は、恋愛で苦しい思いをしたことがある人がなることも多いです。
ひどい仕打ちを受けた恋など、今まで受けていた愛が嘘だったのではないかと思うほどの恋愛をした場合、その後に愛情をもらうことがあっても疑ってしまいます。
「本当に自分のことが好きなのか?」と愛を信じられないため、さらに深く愛情を求めるのです。
周りとの繋がりが薄い
愛されたい症候群の人は、周りとの繋がりが薄いケースも多くみられます。
様々な人と付き合いがあれば、関わっていく中で好意や愛情をもらえますが、心を許せる人が少ないとその人達だけに強く愛情を求めてしまうのです。
その結果、特定の相手に依存をしてしまい、自分への好意を感じられないとどんどん不安になる場合もあります。
愛されたい症候群から脱却するには?
愛されたい症候群から脱却するには、以下のようなことを行なってみましょう。
● 自分の好きなところを探す
● 夢中になれることを見つける
● 1人の時間を大切にする
● 好きな気持ちを素直に伝える
4つのポイントを押さえて、苦しい気持ちからおさらばしてみてくださいね。
自分の好きなところを探す
まずは、自分の好きなところを探してみましょう。
愛されたい症候群の大きな原因である自信のなさがなくなれば、周りへたくさんの愛情を求める必要はなくなります。
もし、好きなところが見つからなかった場合は、自分磨きや資格取得など、1つの目標を決めることがおすすめ。
目標を達成できれば今よりも自分のことを好きになれるので、愛されたい症候群が薄れるでしょう。
夢中になれることを見つける
どんなことでも構わないので、自分が夢中になれることを見つけてみてください。
カラオケで歌ったり漫画を読んだり、料理をしたりなど、没頭できるものがあれば気分転換ができて、愛情を過度に求めなくても楽しく過ごせます。
料理などが上達すれば、より自分のことを好きになれるので、一石二鳥ですよ。
誰に対しても自分の気持ちを素直に伝える
「周りから愛されたい」と思ったときは、素直に好きな気持ちを伝えるのがおすすめです。
愛情をずっと要求し続けても、相手は気持ちが冷めてしまうかもしれません。
好きな気持ちを伝えれば、相手ももっとあなたのことを好きになり、理想的な関係をつくることができます。
愛すること、愛されること、どちらが幸せか
愛することと愛されることのどちらが幸せなのかは、一概に判断することができません。
これは、個人の価値観や経験、状況によって異なるため、人によって幸せの定義や求めるものが違うから。
愛されることによって幸せを感じる人もいれば、愛することによって幸せを感じる人もいます。
ただ、幸せに生きていくには、愛されることと愛することはどちらも大切です。
愛されることは、他人からの承認や愛情を受け取って、自己肯定感や幸福感を得ることができます。
一方、愛することは、誰かに対して思いやりや愛情を注いで、深い絆や自分自身の成長につながるでしょう。
バランスも取れた人間関係や幸福感を得るためには、愛されるのを求めるだけではなく愛することも意識してみてくださいね。
まとめ
今回は、愛されたい症候群とは何か、特徴や原因から解説しました。
愛されたい症候群とは、周りから愛されたいという気持ちを強く感じることであり、過度に求めすぎてしまうために自分自身も苦しくなることがあります。
以下には、愛されたい症候群の特徴をまとめてみたので、今一度おさらいしてみましょう。
【愛されたい症候群の特徴】
● 自分自身への評価が低い
● 自分を認めてほしいと思っている
● 人からの愛情を信用できない
● 夢中になれるものに出会っていない
もし、愛されたい症候群から抜け出したいと思った方は、「自分の好きなところを探す」など、この記事でご紹介した4つの方法を試してみてくださいね。
再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中
自分のことを愛することができない人は、他社へ愛を求めがちになりやすいようです。自分の良い部分、誇れる部分を見つけるために専門家への相談も検討してみてくださいね