面食いとは?婚活中男女が知っておきたい「外見重視」の罠
【記事公開日】2023/6/14
【最終更新日】2023/11/16
目次
婚活中の人の中には、「まず見た目がよくなければ好きにもなれない」という人がいるかも知れません。この傾向が強すぎると、「面食い」と呼ばれることもあります。
面食い自体は悪ではありませんが、婚活においては損をすることもあります。この記事にたどり着いた方の中にも、「面食いを直したいがどうすればいいか分からない」と感じたことがあるかもしれません。
この記事では、面食いの意味、面食いのメリット・デメリット、面食いの直し方などを解説します。ぜひ、外見重視の婚活スタイルを見直す際の参考にしてください。
面食いの意味
そもそも面食いとは、外見を過剰に重視する人を指します。「面」は顔のこと。お祭りの「お面」や、剣道などで使われる言葉です。
そして、それに食いついてしまう人が「面食い」ということになります。
面食いの人の特徴
それでは、面食いの人の特徴を見てみましょう。
交際するかどうかの判断基準は外見の良し悪し
いわゆる美人やイケメンに魅力を感じ、すべて外見で判断してしまう傾向があります。
どんなに良い相手であっても、外見が良くないと交際には至りません。
一目惚れをしやすい
外見が良い人に対して、相手の内面がわからないうちから恋愛感情を抱くことがあります。
相手が芸能人であっても、好みの外見の人に対しては熱狂的なファンになることも。
有名ブランド物が好き
面食いの人の中には、他人よりも自分の方が優れていると、見栄をはりたがる人もいます。
そういった人は、他人から一目おかれるようなブランド品で身を固めたり、ブランド品に興味がない人を見下したりすることがあります。
他人から羨ましがられたい
美人をパートナーにすることを「トロフィーワイフ」などと言うこともありますが、男女ともに面食いの人はパートナーを見せびらかし、羨ましがられたいと考える傾向にあります。
交際が長続きしにくい
面食いの人は容姿だけを重視しているので、相手がなんらかの理由で容姿が衰えた場合、交際を終了することがあります。
また、現在のパートナーよりも外見が良い人に出会った場合、そっちに心変わりすることもよくあります。
そのため、交際が長続きしないという人も少なくありません。
外見と内面、重要視するのはどっち?
外見と内面、どちらを重要視するが良いのでしょうか?ここでは、面食いのメリットとデメリットを見ていきます。
面食いのメリット
面食いにも長所はあります。考えられるメリットは、少なくとも3つあります。
・ときめきのある恋愛ができる
外見が好みの相手だと早いうちから恋愛感情を持ち、ときめきを感じることができます。
・自分磨きに意欲的になる
外見の優れる相手と釣り合いたいという気持ちから、ファッションや化粧を含めた自分磨きに意欲が湧き、結果として自己成長しやすくなるメリットがあります。
・外交的になる
他の人に積極的に紹介したくなる気持ちが湧いてくるかもしれません。相手の外見に惹かれて交際に至った場合、より外交的な性格へ変われるチャンスです。
面食いのデメリット
一方で、上記のような面食い型の婚活には苦労が伴います。例えば下記のようなデメリットがあります。
・見た目と内面のギャップに幻滅する
見た目が良いぶん、コミュニケーションが取れない、性格が受け入れられない、価値観が異なるなど、内面とのギャップに幻滅してしまう可能性があります。
・交際が長続きしにくい
ギャップに幻滅してしまうことに関連して、「内面が合わなくても、顔が良いから我慢」という交際が続けば、どこかで我慢の限界が訪れてしまうかも。
・常に追いかける恋愛は挫折も多い
相手の顔が良いということは、若いうちからモテていたはずです。婚活中のライバルも増えます。身勝手なお断りや浮気などで挫折することも多くなるでしょう。
また、相手を気にしすぎるあまり、束縛してしまい、早いうちから関係が破綻してしまうこともあり得ます。
・自分を大切にしてくれる人を逃してしまう
あなたのことが気になっている他の人に「あの人は面食いだ」と感づかれると、「自分は外見に自信がないから、あの人とは釣り合わないだろう」と勝手に思われてしまうかも。結果、良いお付き合いができたはずの相手と、縁が遠くなってしまいます。
婚活における面食いの問題点
ここまで、面食いのメリットとデメリットを解説しました。
面食いの場合、外見を重視しすぎて、内面を軽視してしまうという問題があります。「婚活がうまく行かない」という悩みを持つ人の中には、相手の外見を重視しすぎる「面食い」であることが原因の人もいます。
・面食いの人は外見重視なので、性格や価値観が合わなくても気にしない
性格や価値観は、結婚後長く一緒に過ごすためには大切な要素です。令和3年司法統計年報(家事編)によると、離婚原因の一番の理由は「性格が合わない」ためとされています。
しかし、面食いの人は外見が良い相手であれば、性格や価値観はあまり気にしないという傾向があります。
性格が合わない相手の外見だけを好きになり、結婚した場合、一緒に生活をしていくうちに少しずつギクシャクしてしまう可能性があるのです。
性格の合う相手であれば、将来的に関係が破綻するリスクを下げられます。
※参考データ https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/253/012253.pdf
・外見だけで選んだ相手だと自分らしくいられない場合もある
いくら外見が好みでも、一緒にいても会話がなかったり、ピリピリした雰囲気だったり…そんな生活はきっと寂しいですよね。
また、こちらからの好意の方が強い場合、相手の言いなりになってしまったり、都合の良い人扱いされてしまったりと、心労が絶えないケースも。
一方、気を遣わずに過ごせて、なんでも話せる相手なら、一緒にいて居心地がいいと感じるでしょう。結婚生活を長く続けるには大切な要素です。
・容姿がすぐれている人をパートナーにする気苦労もある
やはり見た目が良いと、異性から好意を寄せられる回数も多くなります。
面食いの人は、自分が外見重視なので他者もそうなのではないかと思いがちです。
そういった思いが、パートナーを束縛してしまったり、行動をチェックしたりという、いきすぎた監視に走ってしまうことがあります。
パートナーを完全に信頼できない結婚関係は、長く続けるのは難しいでしょう。
面食いから脱却するために心がけること
ここまで、婚活において内面を重視すべき理由について解説しました。
そもそも「結婚相手で外見を重視する人は少数派」というデータがあります。
結婚相談所「サンマリエ」では2022年、会員約5,000名にアンケート調査を行いました。
その結果、「結婚相手を選ぶポイントで一番重視したい部分」を「外見・容姿」と答えたのは、男性で12%、女性でわずか2%という結果になりました。
つまり、結婚相手に外見を最も求める人の数は、男性で約9人に1人、女性では約50人に1人だけ。結婚において重要なのは、やはり内面要素だと言えます。
※参考データ:結婚相手を選ぶポイントで一番重視したい部分
もちろん、外見も内面もどちらも自分に合うのが一番良いのですが、面食いを脱却することが理想の出会いの近道になることは確かです。
面食いを直すには、自己肯定感を高めることが大切です。具体的な方法を紹介します。
自分を客観的に見つめてみる
面食いを直すには、自分自身を受け入れ、強みや弱点、価値観を理解することが重要です。信念、感情、欲求などについて考え、自己探求してみましょう。過去の自分を振り返ったり、日記を書いたりすることも有効です。
その際、自分の欠点を受け止めすぎず、過去の選択や行動に対し、自分自身を責めすぎないことも大切。難しいと感じる場合、友人やカウンセラーに相談してみるのもアリです。
自己成長のため目標をたてて行動する
面食いの人は、自分に自信がなく、コンプレックスが強い傾向があります。
まずは自分自身を成長させることで、相手の外見ばかり気にする癖は少なくなるかもしれません。
自己成長のためには、具体的な目標を設定すること、そして目標に向けて、実際に行動することが大切です。
行動と言われると重たく感じてしまうかもしれませんが、必ずしも大きな目標をたてて、必ずやり遂げなくても大丈夫。マイペースに続けていれば習慣となり、習慣となればどこかで楽しさが見つかります。
まずは、実験のつもりで、自分が成長したいと考える領域やスキルに焦点をあて、目標を設定してみましょう。
まとめ│面食いからの脱却で質の良い出会いを
この記事では、面食いの意味と、メリット・デメリット、面食いから内面も見られる人へ成長するためのヒントなどを紹介しました。
最後に、内面を重視するほど、外見の優れた相手とめぐり逢いやすいという法則について紹介します。
考えてみてください。婚活市場にいる美男美女は、これまで数多くの面食いと出会ってきたはずです。それでも婚活しているということは、「面食い」が結婚相手にそぐわないと判断した可能性があると言えるのではないでしょうか?
だったら、相手の内面を見るほうが、結果として美男美女との交際や成婚にも、繋がりやすくなるはずです。
内面を起点にした婚活をすれば、何十年一緒に暮らしても理想の相手だと思える人に出会えるかもしれません。「いい婚活をしたい!」と思っている人は、ぜひチャレンジしてみてください!
望月 昭男
サンマリエ結婚カウンセラー(仲人)
カウンセラー歴25年
結婚相談所でも、プロフィール写真の見た目だけで会う会わないを判断している方が一定数いらっしゃいます。写真はその人の一部を切り取った部分しか見えませんが、実際に会うと表情やしぐさ、話し方なのでとても魅力的な人もいるのです。生理的に無理なレベルでなければ、まずは会ってみるという姿勢で活動することが、結婚のチャンスを増やすことにつながります。