価値観が合わない相手との結婚はあり?結婚後のリスクと歩み寄る方法
【記事公開日】2022/3/25
【最終更新日】2024/4/5
目次
結婚を考えている相手と価値観が合わないことに、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
たとえ大好きな相手であっても、価値観が合わないとなると「本当にこのまま結婚しても良いのだろうか…」と不安に感じてしまいますよね。
そこでこの記事では「価値観が合わない相手との結婚はあり?」ということをテーマに、
・価値観が合わない相手との結婚で考えられるリスク
・価値観が合わない相手と歩み寄るための方法
これらについて解説していきます。価値観が合わない相手との結婚に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
価値観とは
そもそも「価値観」とはどういう意味なのでしょうか。
価値観とは簡単に言うと、物事に対する考え方や「何に価値を見出すのか」という判断基準のことです。
例えば結婚について、「結婚して幸せな家庭を築きたい」と考えている人もいれば、「必ずしも結婚する必要はない」という人もいます。
また、お金の使い方でも「コツコツ貯金して節約すべき」という人もいれば「旅行や趣味にたくさんお金を使いたい」という人もいるでしょう。
このような考え方の違いは、すなわち価値観の違いでもあるのです。
価値観は育った環境や土地柄、時代背景、知識や経験などによって形成されるため、人の数だけ価値観があると言っても過言ではありません。
そして価値観が合わない相手とは、理解し合えないことが多くなるのも当然と言えるでしょう。
価値観のが合わない相手との結婚で考えられるリスク
価値観が合わない相手との結婚では、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。ここでは具体的なリスクを5つ解説していきます。
お金の使い方
お金に対する価値観、すなわち金銭感覚が合うかどうかは結婚生活において重要なポイントです。
例えば、自動販売機でジュースを買うのを「もったいない」と思う人もいれば、まったく気にならない人もいるでしょう。他にも「旅行や外食などにお金を使いたい」という人もいれば「できれば安く済ませたい」という人もいます。
このように、何にお金を使うのかは人によって異なります。しかしあまりにも金銭感覚がかけ離れている相手だと、一緒にいることが辛くなってしまうこともあるようです。
お互いの家族との付き合い方
結婚すると、お互いの家族ともかかわることになります。そして、それぞれの育った環境や土地柄、考え方などによって家族との付き合い方は異なります。
例えば「相手家族が同居を希望しているけれど、自分は同居をしたくない」というようなケースもありますし、逆のパターンもあるでしょう。
さらに土地柄によって「嫁」への考え方が違うため、結婚後にトラブルになる場合もあるかもしれません。
このように、事情を知らずに結婚してしまうと、後から話し合いに時間がかかることもありえます。
そのため、相手家族の価値観は結婚前に知っておくべきでしょう。
子供の育て方
結婚して子供を持つ場合、子供の育て方に対する価値観も重要です。
例えば、子供の習いごとや学費にはどのくらいお金をかけるのかや、どの程度自由にさせるのかなど、子供の育て方には正解はありません。
正解がないからこそ、個人の考え方によるところの違いが大きく、子供の育て方の意見の食い違いで夫婦がうまくいかなくなるケースは少なくありません。
そのため結婚して子供を希望する場合は、子供の育て方についても話し合っておくべきでしょう。
家事へのかかわり方
家事へのかかわり方も、結婚生活においては重要なポイントです。最近は共働きの世帯も増えていることから、男女とも家事へかかわることが多くなってきています。
とはいえ、男性の中にはいまだに「家事は女性がすべき」という古い価値観を持っている人もいます。
結婚してからもバリバリ働きたい女性にとっては、このような価値観の相手だと苦労してしまうかもしれません。
ワークライフバランス
仕事と生活のバランス、すなわち「ワークライフバランス」や、仕事への向き合い方は人それぞれの価値観があります。
しかし仕事に対する考え方が相手とあまりにも開きがあると、喧嘩のもとになってしまうこともあるでしょう。
例えば、仕事に重きを置く相手に対して「家庭をもっと大切にしてほしい」「休日は子供の面倒を見てほしい」などの不満をつのらせるというのはよくあるケースです。
そのため結婚生活を送る上で、お互いの仕事に関する価値観はある程度近い方が望ましいでしょう。
価値観が合わなくても結婚を考えられる相手とは?
価値観が合わない相手とよりも、ある程度価値観が近い相手と結婚した方が良いとはいえ、結婚を考えた相手と確実に価値観が一致することは稀でしょう。
そんな時でも、次のような相手なら価値観の違いを夫婦で乗り切っていけるかもしれません。
(1)尊敬できる相手
(2)柔軟性がある相手
(3)話し合いができる相手
それぞれどういう相手であるのか、詳しく解説していきます。
尊敬できる相手
たとえ価値観が合わなくても、尊敬できる相手であればうまくいくケースは多いです。
相手に尊敬できる部分があることで、価値観が合わなかったとしても「そういう考え方もあるんだ」と受け入れやすいからです。
さらに相手も自分を尊敬してくれるような関係であれば、お互いの価値観を尊重し合えるので、うまくいく可能性はより高いと言えるでしょう。
柔軟性がある相手
価値観は人それぞれ違うものですから、合わない部分があるのは当然です。それよりも大切なことは、価値観の違いを感じたときに「どう行動するか」ということです。
もしお互いの価値観が合わなかった場合に、歩み寄ろうとしてくれる柔軟性のある相手であれば、結婚してもうまくやっていける可能性は高いですよ。
話し合いができる相手
お互いの価値観の違いから衝突したときに、しっかり話し合いができる相手であれば、解決できることも多いはず。
一方で話し合いを避けようとしたり、意見を聞き入れなかったりする相手だと、価値観の違いを感じたまま生活を続けることになってしまいます。
結婚生活において、話し合いの機会は大切です。話し合いができる相手かどうか、結婚前にしっかりと見極めましょう。
価値観が合わない相手と歩み寄るために
価値観は人それぞれ違いますから、多かれ少なかれ合わない部分があるのは当然です。では、価値観が合わない相手とうまくやっていくためにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、価値観が合わない相手と歩み寄るための方法を3つ解説していきます。
結婚前に話し合う
相手との価値観の違いを理解するためにも、結婚後の生活について結婚前にしっかり話し合っておきましょう。
例えば家事分担や休日の過ごし方、子供を持つか持たないかなど、お互いの考えや価値観を知っておく必要があります。
恋愛の場合は「愛があれば何とかなる」と考えがちですが、結婚となるとそうもいきません。結婚とは生活をともにするということですから、現実的に考えることが大切です。
お互いの許容範囲を確認
価値観が合わない部分がある場合、お互いがどこまで相手の価値観を受け入れられるのか、ひとつひとつの事柄について確認しておきましょう。
結婚前に、できるだけあやふやな部分をなくしておくことが大切です。
また、確認した内容はできれば書面にしておくことをおすすめします。後から見返すことができるので、揉めるリスクが少なくなるでしょう。
相手の家族を大切にする
相手の家族と価値観が合わない場合でも、結婚をしたなら自分の家族と同様に大切にすることが肝心です。
無理をしてまで仲良くする必要はないにせよ、「価値観が合わないから」と疎遠にしたり、自分の家族ばかり優遇したりすると結婚は長く続きません。
結婚は当人同士の気持ちがもっとも大切ではありますが、相手の家族を大切にすることも結婚生活を送る上では重要です。
価値観が合わない相手との結婚をやめた方が良いケース
価値観が合わない相手であっても、お互いに歩み寄ることで結婚がうまくいくものです。しかし、結婚を考え直した方が良いケースが存在するのも確かです。
ここでは、価値観が合わない相手との結婚を考え直した方が良いケースを解説します。
お金の使い方の価値観が違う
さまざまな価値観がある中で、結婚生活において重要視しておきたいのは「お金の使い方」でしょう。
お金の使い方の価値観が違うと、揉める確率がかなり高いからです。
例えばあなたが「子供や老後のためにしっかりと貯金をしておきたい」と考えていた場合、計画性のないお金の使い方をするような相手では、将来の計画が立てにくくなってしまいます。
お金の使い方の価値観は、結婚生活を左右するくらい重要です。そのためあまりにも金銭感覚がかけ離れている相手との結婚はよく考え、第三者にも意見を聞くようにしてみてはいかがでしょうか。
相手家族からの過干渉が想定される
価値観が合わない相手であっても、当人同士で話し合ったり歩み寄ったりすることで、うまくいっている夫婦はとても多いです。
しかし、相手家族からの過干渉が想定される場合は、当人同士の歩み寄りが難しくなることもあるので注意が必要です。
例えば、当人同士で解決すべき問題に相手家族が干渉してきた結果、こちら側が折れなければいけなくなるかもしれません。
特に過干渉が想定される相手家族との同居が前提の場合、パートナーが自分の味方をしてくれる人なのかどうか、結婚を決める前にしっかり見極めておきましょう。
自分の価値観を受け入れてもらえない
何ごとにおいても「自分の価値観が絶対に正しい」というような相手との結婚はおすすめしません。
価値観が合わなかった場合に、歩み寄りや話し合いができないような相手では、こちらが一方的に相手の価値観を受け入れざるを得なくなってしまうからです。
また、結婚後に急に変わってしまう人も残念ながら存在します。結婚前にできるだけ相手家族のことや友人関係などを知った上で、慎重に相手を見極める必要があるでしょう。
まとめ
価値観が合わない相手との結婚で考えられるリスクや、価値観が合わない相手と歩み寄るための方法などを解説しました。
結婚するのであれば、できるだけ価値観が近い相手の方が良いのは確かです。とはいえ、価値観が合わない部分があるのは当然のこと。
結婚前に、自分が「相手の価値観をどこまで受け入れられるか」ということを把握した上で、相手としっかり話し合うことが大切です。